信子さまが激怒したのは、とうとう我慢の限界を超えた瞬間だった。その背景には、紀子さまが自らの息子の祝賀の場を私物化しようとする、計り知れない傲慢さが隠れていた。息子の晴れ舞台である儀式では、主役は当然ながら彼であるべきだったが、紀子さまの横暴な行動がそれを台無しにした。その目立ちたがり屋な姿勢が象徴的に現れたのが、巨大な若草色のリボンだった。その派手さと場違いな装いは、ただの「個性」では済まされない異様さを醸し出し、儀式に臨席した関係者やカメラの前にいた日本中の人々を驚愕させた。祝賀の場に相応しくないその振る舞いは、もはや主役を乗っ取ろうとする計画以外の何物でもなかった。