バイクの卒業検定（卒検）は、多くの人にとって緊張の瞬間です。しかし、その中には「納得できない！」とクレームを入れる受験者も存在します。今回は、実際に教習所で起きたクレームについてお話しします。クレーム1：一本橋は渡り切ったはず！？ある受験者は、スラロームや急制動の精度が高く、比較的スムーズに課題をこなしていました。しかし、卒検で最後の一本橋で脱輪し、不合格となりました。本来ならば補習を予約して帰るのが通常の流れですが、彼はその場を動かず、検定員に詰め寄りました。「俺は渡り切ったはずだ！」「いや、明らかに脱輪していましたよ。」目撃していた指導員たちも証言しましたが、なかなか納得しませんでした。最終的には説明を受け入れ、補習を予約しましたが、この出来事は検定員の間で「要注意人物」として記憶に残ることになりました。クレーム2：雨の日の急制動は不公平！？翌週、同じ受験者が再び卒検に挑戦。一本橋はクリアしましたが、急制動でタイヤがロックし、転倒。不合格となりました。路面が濡れていたため、制動距離が通常よりも長くなっていたのです。「雨の日は制動距離が伸びるって説明しましたよね？」「それでも不公平だ！ 普通の条件で試験を受けさせてくれ！」彼は再び検定員を捕まえ、説明を求めました。最終的には納得したものの、ここまでくると教習所側も対応に苦慮する事態になっていました。クレーム3：コースの順番がおかしい！？三回目の卒検では、なんと発進時のギアミスで転倒し、不合格。その後の話し合いは3時間にも及びました。彼の主張は「コースの順番が間違っている」というものでした。「前回はAコース、次はBコースだった。普通はCコースのはずだろ？」「コースはランダムで決めています。不合格とは関係ありませんよ。」納得できない彼は「責任者を出せ！」と要求し、ついには校長まで登場。最終的には補習を受け、無事に卒業しましたが、教習所では伝説の受験者となったのでした。まとめ卒検では、納得できない結果に対し、クレームを入れる人もいます。しかし、検定は公平な基準で行われており、感情的になっても結果は変わりません。大切なのは「ルールを理解し、冷静に対応すること」。あなたは卒検でどんな経験をしましたか？