「貧乏人の対応は時間の無駄ww」と、成果主義の銀行員・村井は、ボロ服を纏った80歳の老婆・小野寺を故意に無視し、8時間も窓口で放置した挙句に追い払った。外見で人を差別する村井は、己のノルマ達成のみに固執していたのだ。しかし翌朝、支店内に戦慄が走る。その老婆の正体は、数千億円の資産を誇る世界的な投資家であり、同行の大株主だった。真相を知った時には既に遅く、500億円の口座引き揚げと金融庁への通報により、村井は即座に懲戒解雇へ。職も家族も失い自暴自得の末路を辿った男は、人を見た目で判断した代償の重さに、暗闇の中で激しく後悔するのだった。