「危ない、危ない」――。 逃亡中の福田和子が知人に残した肉声は、のちに捜査を動かす重要な手掛かりとなった。彼女は同僚女性を殺害した後、顔も名前も変え、整形まで施して約15年ものあいだ潜伏を続けた。始まりは1982年、松山。福田は四人の子どもを抱えながらホステスとして働き、31歳の同僚女性を首を絞めて殺害。現金や通帳だけでなく、家具や衣類まで持ち去り、夫にも遺体隠しを手伝わせた。その後、警察の追及を察知すると家を出て、金沢、名古屋、北海道から山口まで各地を転々とした。しかし、福井のおでん屋に通い続けたことが命取りとなる。女将が声と話し方に違和感を抱き、通報。1997年7月29日、時効21日前、福田は店を出たところで囲まれ、指紋一致で逮捕された。のちに無期懲役が確定している。