社長面接の日、応接室で待っていた高宮弘樹は、信じられない光景を目にした。目の前にいた女性は、なんとジャージ姿のまま椅子にもたれ、深い眠りについていたのだ。「……熟睡かよ……」高宮は思わず呆れた。しかし、その女性の名前を聞いた瞬間、表情が変わる。白沢美怜。かつて有名デザイン学校の卒業コンクールで最優秀賞を獲得した天才デザイナーだった。高宮は父から受け継いだジュエリー工房を経営していたが、職人としての技術には自信がある一方、デザイン面で悩みを抱えていた。そんな時、偶然訪れた白沢との出会いが、工房の未来を大きく変えることになる。しかし、彼女は過去の出来事によってデザインの世界から離れていた。