…私、満ちるは専業主婦で、二人の子供の母だ。しかし、夫の辰央はいつも自分の時間を最優先し、子供たちの大事な行事にもまるで興味を示さない。運動会や入学式、誕生日さえも「面倒だ」と言って、家族の時間を放り出してしまう。子供たちは次第にそんな父親に対して諦めの表情を浮かべるようになり、「パパ、僕たちのこと嫌いなのかな…」と、寂しさを募らせていった。それでも私は、家族を守るために必死で笑顔を絶やさないよう心掛けていた。そして数年後、私は資格を取り、ネット通販会社で働き始めた。収入は安定し、ついに辰央と離婚する決意を固めた。新しい生活が始まると、私と子供たちは前よりも強く結束し、不安よりも希望に満ちた日々を送っている。家族の未来を信じ、これからも共に歩んでいこうと心に誓った。