稲本敦子は28歳で商社に勤めていますが、家庭内での辛さを感じていました。3年前に結婚した夫の優太は35歳で、共同生活の中で家事をまったく手伝わず、自分だけが偉いと主張する男です。家に帰ると彼からは常に小言を言われ、結婚生活の限界を感じていました。そんなある日、彼女の唯一の相談相手である優太の妹、あゆさんに電話しました。あゆさんも結婚を控えており、実家との縁を切ることを考えているのです。「あんな家族とはもう縁を切る」と笑うあゆさんの言葉に、敦子は心の解放感を得ました。そして、お盆の実家での出来事が彼女の決断を後押ししました。義母や義父から厳しい言葉を浴びせられ続け、家族として認められない日々に嫌気がさした敦子。最終的にあゆさんが「もし結婚したら縁を切る」と宣言したことで、敦子も自分自身の人生を見つめ直し、義理の家族と決定的に縁を切る決断をするのでした。今は自身の家族と幸せに過ごしている彼女は、「次に結婚するならば、相手の家族も慎重に検討するべきだ」と心に誓いました。