私、久美子は祖父から定食屋「ひまわり」を相続しました。この店は祖父が長年守り続け、多くの常連に愛されてきた場所。私はその意志を受け継ぎ、店を守る決意をしました。しかし、夫の真斗は「定食屋を女性が仕切るなんて」と不満げ。そこに、夫の弟が現れました。フラフラした生活を送る義弟は、定食屋を「俺たち兄弟のものにするべきだ」と企み、夫を焚きつけました。そして、ある日突然、夫から言われました。「離婚して店を売れ」夫と義弟は「この店は俺たちが引き継ぐ」と高圧的に言い放ちました。しかし、私は冷静に「じゃあ5000万円で譲る」と答えました。その場で契約書にサインをもらい、私は新しい生活を始めました。実は、祖父が新しく建てていた別の店を相続していたのです。そこは「新ひまわり」として、常連客も従業員も全員引き継ぎ、大繁盛。旧店を手に入れた夫と義弟は経営に失敗し、借金地獄へ。大切なものを守るために欲に溺れた2人に同情はしません。祖父の店を守るという意志は、私と新しい「ひまわり」に確かに生きています。