お風呂は何度で何分が正解なのか。冬の夜、いつものように熱めの湯へ肩まで沈み、ナイロンタオルで全身を強くこする習慣は、実は危険をはらんでいます。消費者庁のまとめでは、令和4年に65歳以上で浴槽内で亡くなった人は5,824人。交通事故死の2倍以上でした。しかも、ヒートショックは持病の有無にかかわらず起こり得るのです。安全の目安は、41度以下のお湯に10分まで。長湯は体温を上げ、血圧を急変させます。さらに、寒い脱衣所との温度差、食後や飲酒後の入浴、急な立ち上がりも転倒や失神の原因になります。大切なのは、回数より入り方です。脱衣所を温め、入浴前後に水分をとり、やさしく洗ってすぐ保湿する。家族へ一声かけることも忘れてはいけません。お風呂は、正しく入れば体を守る味方になります。安全な一歩が、明日の安心を支えるのです。