「あんなの彼しかいない」――平成の大横綱・貴乃花が語る千代の富士との壮絶な戦い。昭和を代表する伝説的力士、千代の富士の肉体はまるで鉄と鋼の塊のようだったと、貴乃花は熱く振り返ります。1989年夏場所、国技館を沸かせた世紀の一番。観客の熱気に包まれた土俵の上で、貴乃花は千代の富士に挑みました。この試合は昭和から平成への象徴とも言える、世代交代の瞬間でした。小柄ながら剛筋を誇った千代の富士は、「まだまだ邪魔をしてやるつもりだ」と笑みを浮かべる。しかし、貴乃花は恐れず果敢に挑み、18歳9ヶ月という最年少で金星を奪取。力士たちの間でも、千代の富士の体に石のような硬さを感じたと言われています。貴乃花自身、「肌が硬い」と衝撃的な感想を述べました。