2016年、ベルギー国王夫妻が主催する記念コンサートにおいて、久子さまが雅子さまを守られた出来事は、多くの国民の間で話題となりました。この場には常陛下をはじめ、皇室の方々が出席されていました。女性皇族方の服装が和装と洋装に分かれたのですが、これは事前に美智子さまのご意向が共有されていたためでした。しかし、雅子さまは適応障害を抱えられており、和装は体を強く締め付けるためお召しになることができませんでした。そのような状況下で静かに動かれたのが久子さまでした。久子さまは長女の承子さま、三笠宮家の彬子さまと共に洋装をお召しになり、雅子さまへの配慮を示されました。さらには、服装が偏らないようにと、三女の絢子さまには和装を選ばせることで、その場の不自然な違和感を軽減する工夫もされました。この配慮が、雅子さまを思われる久子さまの静かな覚悟を表していました。