1980年代の日本、経済が成長を続ける中でも、フィギュアスケートの環境は極めて劣悪でした。デパートの屋上や天然リンクで練習を重ねる選手たちがいた中、伊藤みどりという少女はその貧しい環境をものともせず、世界の舞台で大きな足跡を残しました。幼い頃から限られた設備の中で努力を続けた彼女は、山田満知子コーチの支えもあって、圧倒的なジャンプ力を武器にフィギュアスケート界の歴史を塗り替えました。1985年、世界ジュニア選手権では女性スケーターとして史上初のトリプルアクセルを成功させ、一躍脚光を浴びます。その後も世界選手権で優勝を果たし、1992年のアルベールビルオリンピックでは銀メダルを獲得。デパートの屋上から始まった彼女の挑戦は、多くの人々に希望を与えました。貧しい環境でも情熱と努力で夢を掴む姿は、今もなお語り継がれるべき奇跡の物語です。