「すみません」を口癖にしてしまう人たちに共通する特徴は、簡単に見過ごすことのできないものです。何も間違いを犯していないのに、無意識にその言葉を使う背景には、深い理由が潜んでいます。樹木希林さんが見た撮影現場での女優の姿も、まさにそれを物語っています。彼女は絶え間なく「すみません」を繰り返していました。それは、自分自身がその場にいることを許されていると思えない心の現れでした。 「すみません」を言うことで、衝突を避け、自分を守る。しかし、その言葉が繰り返されるたびに、自分の存在は小さく折り畳まれていきます。ごめんなさいを生き方とする人は、決して弱いわけではなく、むしろ優しい人なのです。しかし、その優しさが自己犠牲となり、やがて自分を見失わせることもあるのです。