夫・昇太は義父の葬儀に顔を出す気配は全くなかった。「香典ムダだし欠席でw」と電話でふざけた調子だった。そんな態度に怒りを抑えきれず、私は冷静に「後悔するよ」と告げた。翌朝、家の前で土下座する昇太が待っていた。「ごめん、ちゃんと話を聞いてくれ」と詫びる声。驚きつつも彼を家の中に入れ、事情を聞くことに。実は、昇太は会社の資金を横領していたと疑われていた。私は彼が隠していたことを既に把握していて、彼の懲戒解雇と離婚を決めていた。信じていた父も私も裏切った彼を許すことはできない。「離婚届にサインして、もうここには戻らないで」そう告げると、昇太は言葉を失い、静かに離婚届にサインをした。彼は去り、私は父が残した会社を守ると決意した。忙しい日々が続く中、社員たちと共に前向きに働いていく。会社と社員を守り続ける、それが私の新しい使命だった。