高校の同級生であるヒノキから誘われるまま参加した合コン。その場での女子たちは港区女子と呼ばれるキラキラした存在で、一見華やかな自己紹介が続く。ヒノキから「給料15万の貧乏人」扱いされた俺は居心地が悪かった。しかし、そこで新たに登場した女性、蒼井さんが俺の本当の姿を皆に知らしめてくれる。実は俺、アメリカの大手企業ブルームフィールド社でユーエックスデザイナーとして働いている。特許まで取得した俺の真実を知り、会場の空気は一変。ヒノキの嫉妬混じりの冷やかしが薄れ、蒼井さんの知識と洞察力のおかげで状況は逆転する。彼女の助けにより、周りの見方も変わり、真の価値は見た目や給与に囚われないことを皆は思い知る。驚きと認めの声が上がる中、過去の苦労が報われた瞬間を、俺は静かに喜んでいた。