皆さん、車に乗る際、内気循環と外気導入の使い分けについて深く考えたことがありますか?運転中に何気なく使っているこれらの機能ですが、実は状況によって使い分けることが車内環境や燃費に大きな影響を与えることを知っていましたか?
内気循環と外気導入の基本的な違い
まずは基本的な概念から確認していきましょう。内気循環とは、車内の空気を外に逃がさず、内部で循環させるモードのことです。これに対して外気導入は、車外の新鮮な空気を車内に取り込んで換気するモードです。実際には車内が完全に密閉されるわけではありませんが、内気循環にすると基本的に外の空気はほとんど入らなくなり、車内の空気のみが循環します。
一方、外気導入では、外の空気がそのまま車内に取り込まれるため、車内の換気が行われます。どちらもシーンによって使い分けることで、快適なドライブが可能となります。
内気循環のメリットとデメリット
内気循環の最大のメリットは、燃費の向上です。
例えば、無風の状態で自転車をこぐのと、強風の中でこぐのでは、後者のほうが明らかに疲れるのと同じように、車も外気を取り込むことでエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなってしまいます。特に高速道路や信号待ちの際など、内気循環にしておけば燃費を抑えることができます。
また、内気循環にするとエアコンの効きが良くなる点も見逃せません。外気導入では、常に外の空気が車内に流れ込んでくるため、エアコンが効きにくくなりがちです。夏の暑い日や冬の寒い日、エアコンの効率を高めたいときには内気循環を選ぶことで、車内の温度を一定に保ちやすくなります。
しかし、内気循環にはデメリットもあります。例えば、長時間使用すると車内の酸素が減り、酸素濃度が低下することで眠気や疲労感を引き起こす可能性があります。また、車内の湿度が上がりやすく、窓ガラスが曇る原因にもなります。
外気導入のメリットとデメリット
一方で、外気導入には換気ができるという大きなメリットがあります。車内にこもった匂いや、長時間のドライブで酸素濃度が下がったときに外気導入を使うことで、車内をリフレッシュすることができます。特に、新鮮な空気が必要な場合や、窓を開けられない場面で便利です。
さらに、外気導入は窓ガラスが曇りにくくなるという利点もあります。内気循環のままだと、人間の呼吸やエアコンの湿度で車内の湿度が上がり、窓ガラスが曇りやすくなりますが、外気導入を使うことで乾燥した外気が車内に入り、湿気を外に逃がすことができます。
ただし、外気導入にもデメリットはあります。外の空気がそのまま車内に入ってくるため、交通量の多い道路やトンネル内など、排気ガスや埃が多い場所では、汚れた空気が車内に流れ込むことがあります。また、エアコン使用時に外気導入を選ぶと、外気温が車内に影響を与え、エアコンの効率が低下する可能性があります。
どんなときに使い分けるべき?
ここまで内気循環と外気導入の特徴を見てきましたが、では実際にどのような状況で使い分ければ良いのでしょうか?
まず、燃費を節約したいときやエアコンの効きを重視したいときには、内気循環が最適です。特に高速道路や長時間の運転中、エンジンに負担をかけたくない場合には、内気循環を使うことで燃費を抑え、エアコンのパフォーマンスも向上させることができます。また、外気が汚れている場合や、トンネル内を通過する際も内気循環を使い、外の汚染された空気が車内に入るのを防ぎましょう。
一方、車内の空気がこもっていると感じたときや、長時間運転して眠気を感じたときには外気導入がお勧めです。外気を取り込むことで酸素が車内に供給され、眠気を防ぐ効果も期待できます。また、雨の日や寒い日に窓ガラスが曇った場合も、外気導入を使ってガラスをクリアに保つことが可能です。
外気導入とエアコンの併用方法
窓ガラスの曇りを防ぐためには、外気導入を使いながらエアコンを併用することが効果的です。特に冬場の寒い時期や雨の日にガラスが曇ることが多いですが、外気導入で新鮮な空気を取り入れつつ、エアコンで温度を調整すれば、短時間でガラスの曇りを解消することができます。この際、送風モードをデフロスターに切り替えることで、さらに効果的に曇りを防ぐことができるので試してみてください。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SAr6W6F6MYg,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]