二〇二六年二月十六日、ミラノアイススケートアリーナは歴史的な瞬間を迎えた。三浦璃来選手と木原龍一選手から成る「りくりゅう」ペアが世界中の目を釘付けにし、フィギュアスケートの新たな伝説を創り上げたのである。首位との差6点をひっくり返し、彼らは日本ペア初の金メダルだけでなく、五輪史上最大の逆転劇を達成した。フリー演技で選んだ曲は映画『グラディエーター』。壮大な旋律にあわせ、二人の動きは凛として力強く、美しさと勇敢さで氷上を支配した。冒頭のトリプルツイストから三連続ジャンプ、さらにリフトの完璧な復活は観客席を熱狂させた。スピードを増す最終盤まで息をのむ連続技が続き、演技終了の瞬間には木原選手が三浦選手を抱え、その片手が天を指した。それは勝利の象徴であり、観客全員が席を立ち、惜しみない拍手が降り注いだ。