ある日、私たち夫婦は、夫が設計した家に住んでいた。夫は一級建築士として名を馳せ、長年の夢を叶えたその家は、まさに彼の力作。広い敷地に建てられた家は、外観も内装も非常に凝った作りだった。しかし、夫が作ったのは、単なる家ではなかった。いくつかの隠し部屋や仕掛けがあり、それらが私たちの生活にひと味違ったスリルを与えていた。ある日、泥ママが家に遊びに来た。彼女は近所でも知られた噂好きな人物で、何かしらの「お宝」を探していたようだ。最初はただのお邪魔虫だと思っていたが、彼女が家中を物色しているうちに、知らず知らずのうちに私たちのカラクリに足を踏み入れてしまった。家の中には、あらゆる部屋に仕掛けが施されていた。ボルダリング用の壁や、隠し部屋、さらに最新の防犯システムなど。泥ママはその一つ一つに驚き、興味津々で見ていたが、次第にその「仕掛け」が彼女に試練を与えることになる。