戦国時代の合戦では、多くの戦死者の遺体が残され、その処理が重要な課題となりました。まず「首実検」の儀式が行われ、敵の首を武将たちが確認し、功績を記録しました。その後、地元の農民が遺物を回収する「戦場狩り」が行われ、血染めの衣服や武具が略奪されることで現金収入の機会を得ていました。遺体は主に埋葬されるか、沼や川に流されることもありましたが、放置される事例もありました。供養のためには僧侶や寺院が重要な役割を果たし、人々が魂の鎮魂を行うことで災厄を防ぐと信じられていました。巨大な死者数を生む戦いでは、記念碑や供養塚が作られ、現代に至るまでその遺構が残っています。戦国時代の死者への弔いは、単なる片付けではなく、人々の深い信仰や文化が反映されたものでした。