【追悼・睡眠朗読】東野圭吾さん死去|本嫌いの少年が1億部作家になるまでの68年
2026/07/29
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「本が嫌いだった自分でも、面白いと思える小説を書きたい」。東野圭吾さんが語ったこの言葉には、長い年月をかけて歩んできた作家人生の原点が込められています。幼い頃の東野さんは、文章を読むことが得意な少年ではありませんでした。中学校を卒業するまで、小説を一冊最後まで読み切った経験はありませんでした。しかし、高校時代に初めて推理小説を読み終えた瞬間、彼の中で何かが変わります。本を読むだけでは満足できず、今度は自分で物語を作り始めたのです。最初に書いた原稿は約300枚。しかし、周囲から高い評価を得ることはできませんでした。それでも諦めることなく、会社員として働きながら夜に執筆を続けました。工学を学び、自動車部品メーカーで技術者として過ごした経験も、後の作品に大きな影響を与えていきます。1985年、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、作家への道を歩み始めました。しかし、成功はすぐには訪れませんでした。何度も作品を書き直し、読者に届く物語を探し続けた時間が、東野作品独特の人間描写と緻密な構成を生み出しました。

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