不思議な出来事が一家に訪れました。愛犬のコルトが亡くなってからしばらく経ったある日、母と娘はソファでくつろいでいました。すると、別の部屋に飾られていた風船の一つが、まるで意思を持つかのように彼女たちのもとへ近づいてきたのです。彼女たちは思わず、その風船にコルトの姿を重ねました。風船は生きているかのように彼女たちの呼びかけに応じて、部屋を自由に飛び回りました。その風船と共に過ごした二か月間、彼女たちはいつもコルトのぬくもりを感じました。ある日、風船は部屋の片隅に置かれたコルトの骨とリードを見つけたかのように、その近くを優しく漂っていました。それはまるで、コルトが「いつも一緒だよ」と伝えているかのようでした。この不思議な風船は、一家にとって亡きコルトからの最後のメッセージとなりました。