中央アジア南西部に位置し、「中央アジアの北朝鮮」とも呼ばれるトルクメニスタンについて、その独裁的な政治体制や経済構造が解説される。人口約700万人のこの国は、天然ガスを代表とする豊富な資源を有する一方で、国民の約47%が貧困ライン以下の生活を送っている。初代大統領による極端な法律や肖像の崇拝をはじめ、歴代政権は独裁的な政治を展開し、特に資源収益の多くがエリート層に流れていると指摘される。また、報道や言論の自由が徹底的に制限されており、国民が政府の不正を知ることは極めて難しい現状だ。さらに、このような独裁体制が生まれる背景には、人間の本質的な性質や政治のあり方が関係しているとし、古代ギリシャの哲学者プラトンの民主制に対する考察を引用しながら、自由と統制のバランスの重要性に言及している。最終的には、理想的なリーダー像や国民の幸福の在り方について考察を深めつつ締めくくられる内容となっている。