五十代に入ると、物を「無料だから」という理由で持ち帰る習慣が貧乏への道を開くことがあります。57歳のパート主婦、恭子さんの経験がその例です。彼女は無意識に生活に欠乏感をもたらす習慣に陥ってしまいました。まず、スーパーの割り箸。節約のためと思って持ち帰ることで、実は自らに「足りない」という感覚を植え付けてしまいます。次に、ファミレスでのシガーポーション。甘いものを無料で手に入れるのはストレスの兆候にもかかわらず、持ち帰るとその欠乏感がますます強まります。そして三つ目、ホテルのアメニティ。過剰に持ち帰る行為は受け取るではなく「奪う」に等しく、この意識は幸運や富を遠ざける結果に繋がります。恭子さんのように、ちょっとした「お得感」が実は貧乏と不運を呼び寄せているのかもしれません。