2016年、秋篠宮ご夫妻がローマ教皇への謁見に訪れた際、全世界から注目が集まる一幕がありました。その中で特に議論を呼んだのが、紀子さまが身にまとわれていた鮮やかな青い着物でした。この装いは、カトリックの伝統的な規範を大きく逸脱するものであり、そのためローマ教皇が紀子さまに視線を合わせることなく無視されるという事態が生じたのです。カトリックの世界において、女性が教皇に謁見する際には黒い服装とベールの着用が厳格なルールとして長きにわたり守られてきました。例外とされるのは、一部の条件を満たすカトリック国家の王妃のみ白が許されるという極めて限られた枠組みだけです。それにもかかわらず、青い着物姿での登場は大きな波紋を呼びました。同様の前例として、上皇后美智子さまがかつて白いドレスで教皇に面会された際にも、目線がそらされるという異例の対応が見られました。このような出来事に対して、「なぜ事前のドレスコードが指摘されなかったのか」という疑問の声が今なお聞こえてきます。