日本の高齢者に認知症が急増している背景には、主に次の4つの理由が挙げられます。一つ目は、世界で最も進行している高齢化。高齢者の割合が高まる中で認知症リスクも増加しています。二つ目は、食生活の欧米化。伝統的な和食が認知症リスクの低減に関わるとの研究がある一方で、欧米型の食生活の普及がリスクを高めている可能性があります。三つ目は、薬物療法への過信。フランスでは認知症治療薬の保険適用が見直されましたが、日本では効果の薄い薬物に依存している現状が続いています。四つ目は、ストレスの増加。慢性的なストレスが認知症への関与を高めるとの研究が報告されており、特に日本ではストレスを感じる労働者が8割以上いると言われています。認知症を予防するためには、和食中心のバランスの取れた食事や適度な運動、薬に頼りすぎない慎重な治療、ストレス管理が重要です。普段の生活習慣を見直し、心身の健康を保つことで、認知症リスクを抑えることが望まれます。