出張帰りの夕方、一週間前から予約していた新幹線の指定席に向かうと、見知らぬ派手な服の中年女が、当然のように窓側に座り込んでいました。しかも駅弁まで広げており、どう見てもこちらが譲るべき状況ではありません。「そこ、私の席です」切符を見せて声をかけた瞬間、女は目をぎゅっと閉じ、わざとらしく大きないびきをかき始めました。あまりに露骨なたぬき寝入りに呆れ、肩を軽く叩くと、今度は目を見開いて逆ギレです。「年長者を敬いなさいよ。若いんだから立ってなさい!」車内に響く強い口調。しかし私は動じず、静かにデッキへ向かい、巡回中の車掌を呼びました。車掌が特急券の確認を求めると、女は慌てふためきましたが、端末には私の名前で予約が残っていました。さらに女のバッグからは自由席の券が見つかり、言い逃れは不可能に。